対マシュマロ戦争の前夜

名古屋でお芝居をしながら様々なものと戦っています。

はやくあるく

幼い頃、父の歩くスピードが早いのが好きになれなかった。

ぼくが泣いていても、困っていても、

お構いなしにずんずんと歩いていってしまう。

こちらを振り返りさえしないその後姿を見ると、

あたかも自分なんて存在していないかのように思えて。

世界から取り残されていく感覚。

自分が際限なく小さくなる感覚。

 

を、今日、ふと思い出した。

自分は大切なものを置き去りにしてはいないだろうか。

たまにはゆっくりと歩けるような大人でありたい。